全国各地、多種多様なおでん

おでん 地域によって お出汁の味 違う

おでんは家庭ごとに具や味も様々ですが、実はお出汁は地域によって味が異なります。
出汁が染みたおでんはほっとする味わいです。
全国各地、多種多様なおでんについてご紹介します。

 

「北海道・東北地方」

 

室蘭風おでん

昆布ベースの出汁で煮込んだ、ツブ貝やホタテなどの貝類が入っているのが特徴です。
また家庭やお店によってはホッケのつみれやタラの白子を入れるところもあり、北海道ならではの海の幸を味わえるおでんです。
それに味噌ダレをつけていただくのが室蘭流です。

 

 

 

青森風おでん

青森風おでんの出汁や味付けは家庭やお店によって様々ですが、その特徴はすりおろした生姜の入った、生姜味噌だれをつけながら食べるところです。
青森生姜味噌おでんは冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を暖めようと、ある屋台のおかみさんが味噌に生姜をすりおろして入れたのが喜ばれて広まったようです。
青森と言えば海ですよね。青森生姜味噌おでんには生姜味噌に合うつぶ貝が最高です!
山の幸「ネマガリタケ(タケノコ)」やホタテを入れているお店もあるようです。
練り物は「大角天(だいかくてん)」というさつま揚げを薄く大きく四角く揚げたものもあります。
それと外せないのが、「ぼたん焼きちくわ」。普通の二回りくらい大きいちくわです。

 

生姜味噌だれのレシピ

津軽味噌(赤味噌) 125g
生姜 50g
酒 100cc
出汁 100cc
みりん 100cc

 

作り方
1.鍋に酒、みりんを入れて火にかけ、アルコールをとばす。
2.鍋に味噌・出汁を加え、かき混ぜながら沸騰するまで火にかける。沸騰したら火を止め、10分ほど冷ましあら熱をとる。
3.よく洗った生姜を皮付きのまますりおろし、鍋に加えて完成。

 

 

仙台風おでん

焼き干しと昆布から作られる透き通った出汁が特徴のおでんです。
魚介類の出汁が出ていてとても上品でほっとできるおでんですね。
地酒と合わせたくなります。

 

 

「関東地方」

 

関東風おでん

鰹節出汁に濃口しょうゆとみりん、砂糖、酒で甘辛く味付けをするのが関東風です。
ちくわぶとスジ(魚の練り物)が入っているのも関東風おでんの特徴で、味も色も濃いおでんです。
しっかりと染めた醤油のしみじみとした香ばしさが良いですね。

 

 

「中部地方」

 

静岡風おでん

おでん 地域によって お出汁の味 違う
牛すじ肉でとった黒い出汁に濃口しょうゆで味付けをした真っ黒なつゆが特徴のおでんです。具材は串に刺されており、黒いはんぺんが入っているのも静岡流です。
青海苔やダシ粉をかけていただきます。
見た目は濃そうですが後味あっさりで青海苔、ダシ粉のふりかけが香って食がすすみます。

 

 

名古屋風おでん

鰹出汁に八丁味噌を入れて味付けをするのが名古屋風です。
八丁味噌が入ったつゆはコクがあり具材とよくなじむ為、名古屋風おでんには欠かせない里芋との相性も抜群です。
焼き豆腐、じゃがいも、牛すじ、牡蠣など色濃くうまい具合に煮込まれていて口にするとくせになります。

 

 

富山風おでん

塩と昆布や鰹節でとった出汁に、とろろ昆布をたっぷりとかけて食べるのが富山風です。
昆布の消費量が日本全国1位の富山県ならではの食べ方です。
地魚や野菜に絡まるトロトロのとろろ昆布は絶品です。

 

金沢風おでん

おでん 地域によって お出汁の味 違う
おでん 地域によって お出汁の味 違う
全国でおでん屋の件数が1位だという石川県の金沢風おでんは、出汁については特に決まりはありませんが、あっさりとした繊細な出汁を使うことが多いです。
特徴的なのはその具材で、海老しんじょやバイ貝、赤巻き、車麩、更に贅沢にカニ面を入れるところもあります。

 

「関西地方」

 

京都風おでん

鰹節や鯖節と昆布で出汁をとり、薄口醤油と塩で味をととのえたあっさりとしたおでんが京都風です。
京野菜や湯葉が入っており京都らしい伝統的なおでんです。

 

姫路風おでん

おでん 地域によって お出汁の味 違う
出汁は関東風おでんと関西風のおでんの両方食べられており、家庭やお店によって違いますが特徴は生姜醤油をつけたりかけたりするのが特徴です。

 

 

「四国地方」

 

高知風おでん

鰹節や昆布に加えて鶏ガラで出汁をとった濃厚なつゆが特徴的です。
じゃこ天や牛すじが具材として入っているのが高知流です。

 

讃岐風おでん

おでん 地域によって お出汁の味 違う
香川県といえばうどんですが、香川県のうどん屋さんには必ずと言って良いほどおでんも置いてあります。
讃岐おでんの特徴は、うどんの出汁で煮込んだ具材に白味噌ベースの甘い味噌だれやからし味噌をつけて食べることです。

 

 

「九州、沖縄地方」

 

博多風おでん

鶏だしがベースとなったつゆが特徴的なおでんです。
博多発祥の餃子巻きや手羽先など博多ならではの具材も人気です。

 

長崎風おでん

焼きあご(トビウオ)からとった出汁を使ったコクのあるおでんです。
海や山の幸が入っていますが、蒲鉾を入れて柚子ごしょうをつけて食べるのが長崎流です。

 

沖縄風おでん

テビチ(豚足)を煮込み、少しとろみのついた出汁が特徴のおでんです。
具材の中にもテビチが入っており、家庭によってはソーキ(豚のあばら)やスパムを入れたりと、豚が主役の沖縄らしいおでんです。

 

おでんと言っても全国各地でご当地の色が強く、別の料理のようですね。
旅行へ行った際にはその土地のおでんを楽しんでみるのも良いかもしれません。

 

 

おでんの食べ合わせのおすすめ!

 

味噌+昆布は相思相愛の名コンビです!

昆布はカルシウムなどのミネラルを体内に残し、塩分だけを体外に排出する働きがあります。
アルギン酸という水溶性の食物繊維が食物中の塩分と結合して起こるもので体内の塩分が減少し、高血圧の予防にも一役買ってくれます。味噌の塩分を抑えてくれる存在です。
一方、味噌の原料の大豆には植物性タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がたっぷりです。生活習慣病予防に効果がある優れた食品です。

 

おでんの卵は栄養満点!

卵に含まれている栄養素はたんぱく質、ビタミン各種、亜鉛、葉酸と栄養豊富ですが、食物繊維が不足しています。ところがおでんにすると、一緒に煮込んでいる大根、昆布の食物繊維が卵に浸み込み補うことが出来ます。これで栄養は満点ですね。

 

 

昆布+こんにゃく+牛すじで免疫力アップ!

食物繊維がたっぷりな昆布は腸を細菌から守ってくれます。
そして、こんにゃくとの食べ合わせ。
こんにゃくにはカルシウムが含まれていてミネラルと一緒に摂取すると吸収率がアップします。
昆布は食物繊維、ミネラルがとても豊富です、美容にも良いのでおすすめです。
さらに牛すじを加えるとコラーゲンが豊富なのでカルシウムを逃がさずに抑えることができます。
免疫力がアップし、美容にもよく、そして骨を丈夫にしてくれてストレスも和らげてくれる最高な食べ合わせです。

 

 

がんもどき+じゃがいもで風邪・インフルエンザ予防

がんもどきにはおでんに不足しがちな緑黄色野菜の枝豆やにんじんが入っていてビタミンAを摂取できます。
また、じゃがいもは芋の中でビタミンCが1番多く含まれています。
ビタミンAは粘膜の保護、ビタミンCは免疫力を高める働きがあり、風邪・インフルエンザ予防効果が期待できる食べ合わせです。

 

 

青森風おでん「生姜味噌だれ」で免疫力アップ

発酵食品で腸内環境を整える働きがある味噌と身体を温める働きのあるショウガで免疫力アップ

 

 

静岡おでん「ダシ粉」

魚を細かくした「ダシ」はカルシウムが豊富に含まれ、その吸収を助けるビタミンDも多く入っています。

 

まとめ

 

全国各地で様々なおでんがあり、どれも良さがあって地元に愛されているおでん。
だしの香りがたまらなく、豊富な具材でどれを食べようか迷うのも楽しくなります。
栄養についても紹介した通り、風邪・インフルエンザ予防に効果があるので頼もしい存在です。
そして、カロリーの低い具材も多く栄養のバランスを考えて選べばダイエットの方にも向いているおでん。
日本の健康を支えているソウルフードと言えるでしょう。
おでんを食べて癒されてはいかがでしょうか。